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医療コラム

みぞおちの痛みを放置するのは危険?? 胃カメラでわかる胃潰瘍・胃炎

医療コラム

胃カメラでわかる胃潰瘍・胃炎


「最近、みぞおちが痛む」「食後に胃が重い」「空腹時に胃がキリキリする」。

このような症状を経験したことはありませんか?

みぞおちの痛みは、一時的な胃の不調と思われがちですが、実は胃潰瘍や胃炎などの病気が隠れていることがあります。症状が軽いからと放置しているうちに、病気が進行してしまうケースも少なくありません。

特に胃潰瘍は、出血や穿孔(せんこう・胃に穴が開くこと)といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。また胃炎の中には、将来的に胃がんのリスクを高めるものもあります。

今回のコラムでは、みぞおちの痛みの原因として代表的な胃潰瘍と胃炎について詳しく解説するとともに、早期発見のために重要な胃カメラ検査についてご紹介したいと思います。

 

みぞおちとはどこのこと?

みぞおちとは、胸の中央にある骨(胸骨)の先端部分のすぐ下にあるくぼみのことを指します。

医学的には「心窩部(しんかぶ)」と呼ばれ、お腹の上部中央に位置しています。

ちょうど胃が存在する場所に近いため、胃の病気が起こるとみぞおち周辺に痛みや違和感が現れやすくなります。

しかし、みぞおちの痛みは必ずしも胃だけが原因ではありません。

みぞおちの痛みで考えられる病気

・胃炎
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃がん
・逆流性食道炎
・機能性ディスペプシア
・胆石症
・膵炎
・心疾患

このように様々な病気が関係するため、症状だけで原因を判断することは困難です。

 

こんな症状はありませんか?

胃潰瘍や胃炎では、次のような症状が現れることがあります。

胃潰瘍・胃炎でよくみられる症状

・みぞおちの痛み
・胃の不快感
・胃もたれ
・胸やけ
・吐き気
・食欲不振
・お腹の張り
・ゲップが増える
・空腹時の痛み
・食後の胃痛

症状の現れ方には個人差があります。軽い胃炎では違和感程度しか感じないこともありますが、胃潰瘍になると強い痛みを伴うことがあります。

注意が必要な症状

次の症状がある場合は、早めの受診が必要です。

・黒い便(タール便)
・吐血
・急激な体重減少
・強い貧血
・持続する激しい腹痛
・食事が摂れないほどの症状

これらは胃からの出血や重篤な病気のサインである可能性があります。

 

胃潰瘍・胃炎になりやすい人の特徴


胃潰瘍や胃炎にはいくつかのリスク要因があります。

ピロリ菌に感染している人

胃潰瘍や慢性胃炎の最大の原因の一つがピロリ菌感染です。ピロリ菌は胃の粘膜に住みつき、長期間にわたり炎症を起こします。感染していても自覚症状がないことも多く、知らないうちに胃炎が進行しているケースもあります。

ストレスが多い人

精神的・身体的ストレスは胃酸分泌の増加や胃粘膜の防御機能低下を招きます。

・仕事が忙しい
・睡眠不足が続いている
・緊張する機会が多い

このような方は胃の不調を起こしやすくなります。

痛み止めをよく使用する人

ロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は胃粘膜を傷つけることがあります。慢性的に服用している方は注意が必要です。

喫煙・飲酒習慣がある人

喫煙は胃粘膜の血流を低下させ、潰瘍の治りを悪くします。過度な飲酒も胃粘膜にダメージを与えるため、胃炎や胃潰瘍のリスクを高めます。

 

胃潰瘍とは?

胃潰瘍の特徴

胃潰瘍とは、胃の粘膜が深く傷つき、胃壁がえぐれるような状態になる病気です。通常、胃の内側は胃酸から守られています。

しかし、

・ピロリ菌感染
・薬剤の影響
・ストレス
・喫煙

などによって防御機能が低下すると、胃酸によって粘膜が傷つき潰瘍が形成されます。

胃潰瘍の症状

代表的な症状はみぞおちの痛みです。
特に食後に痛みが強くなる傾向があります。
そのほか、

・胃もたれ
・吐き気
・食欲低下

などもみられます。

胃潰瘍の怖い合併症

胃潰瘍を放置すると、

・胃出血
・穿孔(胃に穴が開く)
・貧血

といった重篤な状態に進行する可能性があります。
また、胃がんとの見分けが難しい場合もあるため、正確な診断が重要です。

 

胃炎とは?

胃炎の種類

胃炎とは胃の粘膜に炎症が起こる状態です。
大きく分けると、

・急性胃炎
・慢性胃炎

があります。

急性胃炎

急性胃炎は突然発症します。
原因としては、

・ストレス
・暴飲暴食
・飲酒
・薬剤

などがあります。
症状としては、胃痛、吐き気、胸やけなどがみられます。

慢性胃炎

慢性胃炎の多くはピロリ菌感染が原因です。長年にわたって炎症が続くことで胃粘膜が萎縮し、「萎縮性胃炎」と呼ばれる状態になります。

胃炎と胃がんの関係慢性

胃炎、特に萎縮性胃炎は胃がんの発生リスクと関連しています。症状がないからといって安心はできません。早期発見のためにも定期的な検査が大切です。

 

胃潰瘍や胃炎は症状だけでは判断できない

みぞおちの痛みがあるからといって、必ず胃潰瘍や胃炎とは限りません。逆に、胃がんや食道がんなど重大な病気でも初期には似たような症状しか出ないことがあります。

自己判断が危険な理由

市販薬を飲んで一時的に症状が改善しても、病気そのものが治ったわけではありません。
特に、

・症状が繰り返す
・数週間以上続く
・年齢が40歳以上
・ピロリ菌感染歴がある

という方は、一度しっかり検査を受けることをおすすめします。

 

胃カメラ検査でわかること


胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸を直接観察できる検査です。

胃カメラで発見できる病気

・胃炎
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・胃ポリープ
・胃がん
・食道がん
・ピロリ菌感染による胃粘膜変化

レントゲン検査では見つけにくい小さな病変も確認できるため、早期発見に非常に有効です。

胃カメラを受けるべき症状

以下のような症状がある方は、胃カメラ検査をおすすめします。

・みぞおちの痛み
・胃もたれ
・胸やけ
・吐き気
・食欲低下
・体重減少
・貧血
・黒い便

症状が軽くても病気が隠れている場合があります。

 

当院の苦痛の少ない胃カメラ検査

「胃カメラは苦しい」というイメージから検査をためらう方も少なくありません。
当院では、患者さまが安心して検査を受けられる環境づくりに力を入れています。

鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ検査

ご希望の方には鎮静剤を使用し、ウトウトと眠ったような状態で検査を受けていただけます。検査中の苦痛や不安を軽減できるため、胃カメラが初めての方にもおすすめです。

高性能の内視鏡システムを導入

高画質な内視鏡システムを導入しており、わずかな病変も見逃さないよう丁寧な観察を行っています。早期の胃がんや炎症性変化の発見にも役立ちます。

土曜日早朝の胃カメラにも対応

平日は忙しく受診が難しい方のために、土曜日早朝の胃カメラ検査にも対応しています。お仕事や家事で忙しい方でも受診しやすい環境を整えています。

リカバリー室を完備

鎮静剤を使用した後は、リカバリー室でゆっくりお休みいただけます。体調が十分に回復してからご帰宅いただくため、安心して検査を受けていただけます。

消化器専門医・内視鏡専門医による検査

当院の医師は、

・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医

の資格を有しています。
豊富な経験と専門知識を活かし、患者さま一人ひとりに適した診療と検査をご提供しています。

みぞおちの痛みや違和感は、胃潰瘍や胃炎のサインかもしれません。

特に胃潰瘍は出血や穿孔といった重篤な合併症を引き起こすことがあり、慢性胃炎の中には胃がんのリスクを高めるものもあります。

症状だけで原因を判断することは難しく、正確な診断には胃カメラ検査が欠かせません。「そのうち治るだろう」と放置せず、みぞおちの痛みや胃の不快感が続く場合は早めに消化器内科へご相談ください。

胃カメラによる適切な検査を受けることで、病気の早期発見・早期治療につながります。あなたの胃の健康を守るためにも、気になる症状があればお気軽に当院へご相談ください。

●大阪住吉うえしま内科・消化器クリニック

<診療内容>
総合内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科

<住所>
〒558-0055 大阪府大阪市住吉区万代4丁目1-7 2階
※スーパーマーケット(ライフ)の隣にあるコクミン薬局の2階

<TEL>
06-6671-5551

<診療時間>
8:45~12:15
12:30~16:00 内視鏡(胃/大腸)
16:00~19:00
※土曜は8:00~8:45で、内視鏡(胃のみ)が可能

<休診日>
木曜日午後、土曜日午後、日曜、祝日