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血糖値が高い・LDLが高い・中性脂肪が高い・肝機能障害

血糖値が高い

血糖値が高い血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことを指します。
血糖値は、食事をすることで上昇します。通常はインスリンというホルモンが分泌されることで、短時間で下がり安定しますが、インスリンの分泌が少ない・ない、あるいはインスリンの効きが悪いといったことで、慢性的に血糖値が高い状態が続きます。この病態を、糖尿病と言います。

血糖値が高い原因

血糖値が高くなる原因のほとんどを、食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣の乱れ、遺伝的要素が占めます(2型糖尿病)。
また、自己免疫の異常によってインスリンが分泌されず、血糖値が慢性的に高くなるということもあります(1型糖尿病)。

血糖値が高い場合に起こる
症状

血糖値が高くなり、糖尿病と診断されるレベルになっても、多くの場合無症状です。
ただ、糖尿病が進行すると以下のような症状が現れます。これらの症状があるということは、すでに糖尿病がある程度進行しており、合併症のリスクも高くなっているものと思われます。

  • のどの渇き
  • 水をよく飲むが、渇きが癒えない
  • 脱水症
  • 頻尿、多尿
  • 体重減少

血糖値が高い状態が続くと
どうなる?

血糖値が高い状態が続くと、血管が硬くもろくなる「動脈硬化」が進行し、心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる病気のリスク、神経障害・網膜症・腎症(糖尿病の3大合併症)のリスクを高めます。
また、肺炎・尿路感染症・皮膚感染症・歯周病・認知症を発症しやすくなる、悪化しやすくなるといった危険をはらみます。

血糖値が高い場合の検査

血液検査

血糖値、HbA1c(過去1~2カ月の血糖値の平均を反映する数値)、抗GAD抗体などの項目について調べます。
当院では、最新の検査機器を採用しております。検査結果のほとんどをその日のうちにお伝えできます。

尿検査

尿糖・尿蛋白などを調べ、糖分の状態、腎臓の状態を評価します。

血糖値が高い時の治療・
血糖値を下げる方法は?

血糖値が高く糖尿病と診断された場合には、以下のような治療を行います。

食事療法

栄養バランスの良い食事を、三食規則正しく、適量摂ることが大切です。
また、よく噛んでゆっくり食べること、野菜→肉・魚などのおかず→炭水化物の順で食べることは、いずれも血糖値の上昇を緩やかにします。
食事量を極端に減らしたり、炭水化物をほとんど摂取しない食事療法は、推奨できません。

運動療法

ウォーキングや軽いジョギング、水泳といった有酸素運動と、筋力トレーニング(レジスタンス運動)を組み合わせた運動習慣を身につけます。
急な激しい運動はケガのもとになりますので、医師とよく相談した上で、種類・強度を決めましょう。

薬物療法

2型糖尿病の場合、まずインスリンの分泌を促す薬、インスリンの効き方を良くする薬、糖の吸収・排泄を調整する薬などの内服を行います。十分な効果が得られない場合には、インスリンの分泌を促すGLP-1受容体作動薬やDPP-4阻害薬、インスリンの効きをよくするSGLT-2阻害薬やビグアナイド薬、インスリン自体を補充するインスリン製剤といった注射薬を導入します。
1型糖尿病の場合には、診断後速やかにインスリン製剤を用いたインスリン療法を行います。

LDLコレステロールが高い

LDLコレステロールが高いLDLコレステロールとは、いわゆる悪玉コレステロールのことです。
LDLコレステロールが高いと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中をはじめとするさまざまな病気のリスクが高まります。
なお、LDLコレステロールや中性脂肪が多すぎる、またはHDLコレステロール(善玉)コレステロールが少なすぎる病気を、脂質異常症と言います。

LDLコレステロールが高い
原因

LDLコレステロールが高くなる原因として、第一に脂身の多い肉類などの脂質や糖質の摂り過ぎが挙げられます。加えて、バター・マーガリン・ラードといった飽和脂肪酸の多い食べ物、スナック菓子・甘いお菓子・加工油脂などトランス脂肪酸の多い食べ物の摂り過ぎも、LDLコレステロールの値を上昇させます。
また運動不足は、LDLコレステロールのもととなる中性脂肪を増やします。
なお男女別で見ると、女性は40歳頃からLDLコレステロールの値が上昇しやすい傾向があります。これは、更年期を迎え女性の体内で女性ホルモンの分泌が減少していることが原因と考えられます。女性ホルモンの分泌は閉経を境に急激に低下するため、40~50代にかけての女性は特に注意が必要です。

LDLコレステロールが高いとどうなる?

LDLコレステロールが高いまま放置していると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる重大な病気のリスクが高まります。

コレステロールが高いと出る症状

LDLコレステロールが高くなり、脂質異常症と診断されてからも、自覚症状はほとんどありません。一部の方に、黄色腫(まぶたに発生しやすい黄色っぽい扁平のできもの)が見られるのみです。
ただ、LDLコレステロールは、中性脂肪や血糖値、肝機能とともに健康診断の血液検査の項目に含まれています。「健康診断で異常を指摘されたら再検査・精密検査・治療を受ける」という当たり前のことができれば、早期発見・早期治療が可能です。

LDLコレステロールが
高い場合の検査

血液検査

空腹時の血液を採取し、LDLコレステロールおよび中性脂肪、HDLコレステロールなどの値を調べます。
なお、甲状腺機能異常、ネフローゼ症候群などを原因としてLDLコレステロールが高くなることがあるため、その疑いがある場合には、画像検査なども行います。
なお当院では、最新の検査機器を採用しております。血液検査の結果は、その日のうちにお伝えすることができます。

LDLコレステロールが高い時の治療・LDLコレステロールを下げる方法は?

主に、以下のような治療を行います。
できるだけ、禁煙をしてください。

食事療法

食べ過ぎ、飽和脂肪酸を多く含む食べ物の摂り過ぎを避け、青魚・オリーブオイル・ナッツなどに多く含まれる不飽和脂肪酸の摂取を意識します。また、食物繊維は、コレステロールの吸収を抑制する作用があるためしっかり摂ります。LDLコレステロールを下げる食事としては、伝統的な日本食が理想と言われています。
その他、禁酒が望ましいものの、難しい場合には1日の摂取の目安量を守り、週に1~2日は休肝日をつくります。

運動療法

ウォーキングや軽いジョギング、水泳といった有酸素運動がおすすめです。
太っている人、長く運動から離れていた人は、ケガや心臓への負担を考え、負荷の軽い運動から開始しましょう。

薬物療法

LDLコレステロールの値を下げる薬、中性脂肪の値を下げる薬などを使用します。

中性脂肪が高い

中性脂肪が高い中性脂肪とは、肉・魚・食用油などに含まれる脂質です。身体を動かすための重要なエネルギー源ではありますが、摂り過ぎると皮下脂肪・内臓脂肪として蓄積され、健康に悪影響を与えます。

中性脂肪が高い原因

食事から摂った糖質・タンパク質・脂質のうち、エネルギーとして消費されなかった分が肝臓に送られ、ここで中性脂肪が合成されます。
中性脂肪が高くなる原因としては、食べ過ぎ、甘いものの・脂っこいもの・炭水化物の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎといった食生活の乱れ、運動不足などが挙げられます。

中性脂肪が高いとどうなる?

中性脂肪が高いまま放置していると、動脈硬化が進行します。心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる疾患のリスクが高まります。
また、糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高くなるメタボリックシンドロームの原因にもなります。

痩せているのに中性脂肪が
高い

皮下脂肪の細胞の数には、個人差があります。
そのため、皮下脂肪の細胞の数が少ない人の場合、食生活の乱れや運動不足などがあり中性脂肪が溜まっていても、外見上は太っていない、場合によってはむしろ痩せているということは十分に起こり得ることです。
中性脂肪やLDLコレステロールの値が高いという場合には、「太っていないから・痩せているから大丈夫」とは考えず、適切な治療・対応を行うことが大切です。

中性脂肪が高い場合の検査

大腸がんが疑われる場合には、主に以下のような検査を行います。

血液検査

空腹時の血液を採取し、中性脂肪およびLDLコレステロール、HDLコレステロールの値を調べます。
当院では最新の検査機器を採用しておりますので、血液検査の結果は即日、お伝えすることができます。

中性脂肪が高いときの治療・中性脂肪を下げる方法は?

主に、以下のような治療を行います。

食事療法

食べ過ぎ、甘いものの・脂っこいもの・炭水化物の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎは避け、バランスの良い食事を3食きちんと摂ります。
禁酒が理想ですが、難しい場合は1日の摂取量の目安を守り、週に1~2日は休肝日を確保してください。

運動療法

ウォーキング、軽いジョギング、水泳といった脂肪を燃焼させる有酸素運動がおすすめです。
ゆっくりでいいので、30分以上連続して運動をすることで、脂肪が燃焼しやすくなります。

薬物療法

中性脂肪の値を下げる薬、LDLコレステロールの値を下げる薬などを処方します。
以前はLDLコレステロールを優先して下げることが多かったですが、中性脂肪もしっかり下げることによって、心臓血管疾患などのリスクを減らすことができるという結果も報告されているため、定期的に血液検査を行い、薬物調整を行っていく必要があります。

肝機能障害

肝機能障害肝機能障害とは、何らかの原因によって肝臓で炎症が起こったり、肝細胞が破壊されたために、血液検査で肝機能の数値に異常が出ている状態です。
血液検査の肝機能の項目には、AST、ALT、γGTP、ALP、LDH、ビリルビンなどがあり、これらの数値が高いほど、機能障害の程度も強いということになります。
健康診断・人間ドックなどの血液検査の結果を受け取った時には、これら肝機能の数値にも注意することが大切です。

肝機能障害の原因

肝機能障害は、急性肝機能障害と慢性肝機能障害に分けられます。
急性肝機能障害の原因としては、急性ウイルス性肝炎、薬剤性肝炎が挙げられます。
一方の慢性肝機能障害の原因としては、B・C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪性肝炎、自己免疫性肝炎が挙げられます。
これらの病気が進行すると、肝硬変や肝臓がんといった病気になりやすくなります。
その他にも、胆石・総胆管結石・胆管がんなども原因として考えられ、入院での治療が必要になることもあるため、異常を指摘された場合には早めに当院へお越しください。
なお、「肝臓が悪くなる=お酒の飲み過ぎ」というイメージがありますが、お酒を飲まない人でも食べ過ぎ・運動不足などを原因として、脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)になることがあります。

肝機能障害の症状

肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれる通り、多少障害されてもなかなか症状が現れません。以下のような症状がすでに現れている場合には、機能障害がかなり進んでいることが疑われます。

すい臓がんの症状

  • 全身倦怠感

  • 食欲不振

  • 吐き気

  • 黄疸(白目は肌が黄色っぽくなる)

  • 皮膚のかゆみ

  • むくみ

  • 腹水(腹腔に水が溜まってポッコリお腹になる)

肝機能障害の検査

血液検査

血液を採取し、AST、ALT、γGTP、ALP、LDH、ビリルビンなどの項目を測定します。
当院では、15分で結果の分かる最新の血液検査機器を導入しております。結果は、その日のうちにお伝えします。

MRI検査(精密検査)

精密検査として、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの異常を調べるために、MRI検査が必要になることがあります。
MRI検査が必要になった場合、速やかに提携する病院へとご紹介します。

腹部超音波検査

当院では、腹部超音波検査が即日対応可能です(可能であれば検査前6時間の絶食をお願いしております)。血液検査の結果も、一部の項目を除き、即日結果をご提供します。

肝機能障害の治療

主に、以下のような治療を行います。

食事療法

バランスの良い食事を規則正しく、適量摂ることが大切です。特に野菜・タンパク質を多めに摂ること、脂肪の多いものを食べ過ぎないことに気をつけてください。
またアルコール性脂肪肝の場合、禁酒が必須です。

運動療法

ウォーキング、軽いジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。また筋力トレーニングで筋肉量を増やすことは、アンモニアの代謝を助け、肝臓の負担を軽減するのに役立ちます。

薬物療法

ウイルス性肝炎の場合、インターフェロンなどによる抗ウイルス治療が行われます。注射投与することで、ウイルスの排出を促したり、免疫を強化する効果が期待できます。
必要に応じて、内服薬と併用します。
肝臓専門医である院長が、早急に原因精査と治療のご提案をさせて頂きます。