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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が深くえぐれてしまう病気です。本来であれば胃液で粘膜が大きく傷つくことはありませんが、何らかの原因によって、胃液が粘膜を溶かしてしまうのです。
胃やみぞおちの痛み、胸焼け、吐き気などの症状を伴います。また重症化した場合には、吐血やタール便(黒い便)といった症状も現れます。
胃潰瘍は70代以降、十二指腸潰瘍は60代以降でよく見られますが、現在のストレス社会においては、若い人が発症することも多くあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌?ストレス?

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌?ストレス?胃潰瘍・十二指腸潰瘍の二大原因として、ピロリ菌感染と非ステロイド性消炎鎮痛剤(ロキソニンなどの痛み止め)が挙げられます。ピロリ菌が出す毒素によって粘膜が障害されること、非ステロイド性消炎鎮痛剤によって粘膜を保護する胃粘液の分泌が低下することで、それぞれ潰瘍が引き起こされます。
その他、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)、ストレス、喫煙、香辛料・カフェインの摂り過ぎも、胃・十二指腸潰瘍の原因となったり、リスクを増大させることがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の
症状チェック

  • 胃やみぞおちの痛み
  • 胸やけ、胃もたれ
  • 吐き気、嘔吐
  • 呑酸(酸っぱいものがこみ上げてくる)
  • ゲップ
  • 独特の口臭
  • 食欲不振、体重減少
  • 背中の痛み
  • 吐血、タール便(重症例)

中でも吐血、タール便(黒い便)については早急な治療が必要です。なお胃やみぞおちの痛みについては、胃潰瘍の場合は空腹時に、十二指腸潰瘍の場合は食事中~食後にかけて起こりやすいという違いがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍が
ひどくなると…

胃潰瘍・十二指腸潰瘍を放置しひどくなると、潰瘍が血管に達し出血を起こしたり(出血性胃・十二指腸潰瘍)、穴があいてしまう(胃・十二指腸潰瘍穿孔)ことがあります。
出血した場合には吐血やタール便(黒い便)が見られます。また穴があいた場合には、内容物や消化液が漏れ出し、腹膜炎を起こすことがあります。
いずれも、早急な治療が必要な状況です。特に腹膜炎は、治療が遅れると命を落としてしまうことがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査問診の上、胃カメラ検査を行い、診断します。胃カメラ検査では、採取した組織を使ったピロリ菌検査、病理検査による確定診断が可能です。出血がある場合には、その場での止血処置を行います。
バリウム検査が行われることもありますが、胃カメラ検査ほどの精度はありません。またバリウム検査で潰瘍やがんの疑いが残れば、結局は胃カメラ検査が必要となります。
当院では、専門医による苦痛の少ない胃カメラ検査を行っております。どうぞ安心してご相談ください。

胃カメラ検査について詳しくはこちら

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の
治し方・治療

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療では、食事療法・薬物療法が基本となります。
必要に応じて、内視鏡的治療、外科的治療、ピロリ菌の除菌治療を組み合わせます。

食事療法

消化の良いものを、少しずつ摂取します。症状が強い場合には、絶食が必要になることもあります。
症状が良くなってきたら、徐々に普通食へと戻していきます。
なお症例を問わず、アルコール・カフェイン・刺激物の摂取、喫煙はお控えください。

薬物療法

胃酸の分泌を抑える薬、胃の粘膜の修復を促進する薬が中心となります。
症状によっては、消炎鎮痛剤などを組み合わせます。

内視鏡的治療

胃カメラ検査で出血が認められた場合には、その場で止血処置を行います。

外科的治療

粘膜穿孔に対しては、手術が必要になります。
速やかに提携する病院をご紹介いたします。腹腔鏡手術または開腹手術が行われます。

ピロリ菌感染の場合は
除菌治療を行います

胃カメラによるピロリ菌検査で陽性であった場合には、除菌治療を行います。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発を予防するため、そして慢性胃炎・萎縮性胃炎・胃がんの発症を予防するため、必須と言える治療です。

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