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医療コラム

食後の胸やけ、毎日起きていませんか? 逆流性食道炎のサインかもしれません

医療コラム

逆流性食道炎


「食後になると胸が焼けるように熱い」「酸っぱいものが上がってくる感じがする」「最近、のどの違和感が続いている」


このような症状を、「年齢のせい」「食べ過ぎたから」と軽く考えていませんか?


実はその症状は、「逆流性食道炎」のサインかもしれません。


逆流性食道炎は日本人に非常に多い病気で、食生活の欧米化や肥満、高齢化などを背景に患者数が増加しています。症状が軽いうちは市販薬で様子を見る方も少なくありませんが、放置すると食道の炎症が慢性化し、生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となります。


また、胸やけの症状の裏に、胃炎や胃潰瘍、食道がんなど別の病気が隠れている場合もあります。


今回のコラムでは、逆流性食道炎の症状や原因、胃炎との関係、そして胃カメラ検査の重要性について詳しく解説していきたいと思います。

 

食道とは? 胃との境目で起こるトラブルを理解しましょう


私たちが食べたものは、口から食道を通って胃へ運ばれます。食道は長さ約25cmほどの管状の臓器で、口と胃をつなぐ通路の役割を担っています。


通常、食道と胃の境目には「下部食道括約筋」という筋肉があり、食べ物が胃へ入った後はしっかり閉じることで、胃の内容物が逆流しないようになっています。ところが何らかの原因でこの働きが弱くなると、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流してしまいます。


胃の内側は強い胃酸に耐えられる構造になっていますが、食道は胃酸への耐性がありません。そのため、逆流した胃酸によって食道の粘膜が傷つき、炎症を起こした状態が「逆流性食道炎」です。

 

逆流性食道炎とはどんな病気?

逆流性食道炎は、胃酸が食道へ繰り返し逆流することで食道粘膜に炎症が起こる病気です。


日本では成人の10~20%程度が経験するとされており、非常に身近な消化器疾患の一つです。


近年は、

・高脂肪食の増加
・肥満人口の増加
・高齢化
・ストレスの増加

などを背景に患者数が増えています。
症状が慢性化すると、食事や睡眠に支障をきたし、日常生活の質を大きく低下させることがあります。

 

逆流性食道炎のよくある症状

胸やけ

最も代表的な症状です。みぞおちから胸の中央にかけて、焼けるような感覚ヒリヒリする感じ熱くなる感覚が現れます。特に食後や横になったときに起こりやすい特徴があります。

呑酸(どんさん)

胃酸が口の中まで上がってくる症状です。酸っぱい液体が上がる苦い液体が込み上げるゲップとともに胃酸が出るなどがみられます。

のどの違和感

胃酸がのど付近まで到達すると、のどのイガイガつかえ感異物感が起こることがあります。

慢性的な咳

風邪ではないのに咳が続く場合、逆流性食道炎が原因となっていることがあります。

胸痛

狭心症や心筋梗塞と間違われるような胸の痛みを感じることもあります。

声のかすれ

胃酸による刺激が声帯に及ぶことで、声がかすれることがあります。

 

逆流性食道炎になりやすい人の特徴

肥満の方

お腹周りに脂肪がつくと腹圧が高まり、胃酸が逆流しやすくなります。

脂っこい食事を好む方

高脂肪食は胃の排出を遅らせるため、胃内圧が高まり逆流が起こりやすくなります。

食後すぐ横になる方

食べてすぐ寝る習慣は、胃酸逆流の大きな原因になります。

喫煙習慣がある方

タバコは下部食道括約筋の働きを弱めることが知られています。

飲酒量が多い方

アルコールも胃酸逆流を助長します。

高齢者

加齢によって筋力が低下すると、食道と胃の境目の機能も弱くなります。

ストレスが多い方

ストレスは胃酸分泌や胃腸の働きに影響を与え、症状を悪化させることがあります。

 

胃炎とは? 逆流性食道炎との違い

胸やけやみぞおちの不快感を感じる方の中には、胃炎を起こしているケースもあります。
胃炎とは、胃の粘膜に炎症が生じた状態です。

急性胃炎

急性胃炎は、暴飲暴食アルコールストレス痛み止めの薬などが原因で起こります。
突然、

・胃痛
・吐き気
・嘔吐
・胃もたれ

などの症状が現れます。

慢性胃炎

慢性胃炎は長期間にわたり胃粘膜の炎症が続く状態です。
代表的な原因として知られているのがピロリ菌感染です。
ピロリ菌に感染すると胃粘膜の炎症が持続し、

・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃がん

のリスクが高くなります。

胃炎と逆流性食道炎は症状が似ている

胃炎と逆流性食道炎は、胸やけ胃もたれみぞおちの痛み吐き気など症状が似ています。
症状だけで区別することは難しく、正確な診断には胃カメラ検査が重要です。

 

胸やけの陰に重大な病気が隠れていることも

胸やけや胃の不快感の原因は逆流性食道炎だけではありません。
例えば、

・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・食道がん
・胃がん
・バレット食道

などが隠れている場合があります。
特にバレット食道は、長期間の胃酸逆流によって食道粘膜が変化した状態で、食道がんとの関連が指摘されています。自己判断で放置せず、症状が続く場合は医療機関で検査を受けることが大切です。

 

胃カメラ検査が重要な理由

正確な診断ができる

胃カメラでは、食道、胃、十二指腸を直接観察できます。
逆流性食道炎の有無や重症度を正確に評価できるだけでなく、胃炎や胃潰瘍、がんなどの病変も確認できます。

ピロリ菌による変化も確認できる

胃カメラでは、ピロリ菌感染が疑われる胃粘膜の変化も確認できます。必要に応じて追加検査を行うことで、胃がん予防につながる除菌治療も検討できます。

早期がん発見につながる

食道がんや胃がんは、初期段階ではほとんど症状がありません。胃カメラによって早期発見できれば、身体への負担が少ない治療で完治を目指せる可能性が高まります。

 

当院の胃カメラ検査について

当院では、患者さまが安心して検査を受けられるよう、苦痛の少ない胃カメラ検査を心がけています。

鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査

「胃カメラが苦しそうで不安」という方も多いと思います。
当院ではご希望に応じて鎮静剤を使用し、ウトウトと眠ったような状態で検査を受けていただけます。嘔吐反射が強い方や検査に不安がある方も安心してご相談ください。

高性能内視鏡システムを導入

高性能な内視鏡システムを導入し、微細な病変の発見に努めています。
食道や胃の炎症だけでなく、早期がんなどの病変も丁寧に観察します。

土曜日早朝の胃カメラにも対応

平日はお仕事などで受診が難しい方のために、土曜日早朝の胃カメラ検査にも対応しています。忙しい方でも検査を受けやすい環境を整えています。

リカバリー室を完備

鎮静剤を使用した場合でも、検査後はリカバリー室でゆっくり休んでいただけます。体調を確認しながら安全にお帰りいただける体制を整えています。

消化器病専門医・消化器内視鏡専門医による診療

当院では、

・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医

の資格を持つ医師が診療・内視鏡検査を担当しています。
豊富な経験と専門知識を活かし、一人ひとりの症状や不安に寄り添った診療を行っています。

胸やけや酸っぱいものが込み上げる症状は、逆流性食道炎の代表的なサインです。

しかし、その背景には胃炎や胃潰瘍、さらには食道がんや胃がんなどの病気が隠れている可能性もあります。

「市販薬で何とかなるから」「昔からだから大丈夫」と自己判断せず、症状が続く場合は一度胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

胃カメラは、逆流性食道炎や胃炎の診断だけでなく、将来の大きな病気を早期に発見するための大切な検査です。

食後の胸やけやのどの違和感、胃もたれなどが気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

●大阪住吉うえしま内科・消化器クリニック

<診療内容>
総合内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科

<住所>
〒558-0055 大阪府大阪市住吉区万代4丁目1-7 2階
※スーパーマーケット(ライフ)の隣にあるコクミン薬局の2階

<TEL>
06-6671-5551

<診療時間>
8:45~12:15
12:30~16:00 内視鏡(胃/大腸)
16:00~19:00
※土曜は8:00~8:45で、内視鏡(胃のみ)が可能

<休診日>
木曜日午後、土曜日午後、日曜、祝日